2019年も毎日、気になるニュースを投稿したが、アクセスの多い記事トップテンは;
1位: これから小売業が見るべき10の指標!?、2017年3月6日
この記事は2017年3月に投稿したもので、昨年もトップ。
これを超える投稿が無かったのは情けないが、今、小売業界で大きな変革が起きているので、これからの指針としてKPIを探している、と言うことでしょう。
2位:英Ocado、お手伝いロボットを物流センターに導入、2019/1/16投稿
あくまで人間のする作業の補助として、ロボットを導入したと言うニュース。
Ocadoは物流センターに限らず、最新の技術の導入には設立当初から積極的な企業である。
日本でも視察を希望する人が多いが、Ocadoに限らず、欧米や中国では、日本企業の視察に批判的な声が高いのでアポ取りは難しい。取り敢えず流行の企業の訪問して、あとは観光して帰る、と言うスタイルの視察はもう止めるべき。
3位:E.Leclerc、中古品の買取/販売が好調、2019年12月30日
これは意外な記事が上位に来た。
E. Leclercはフランスの大手VCだが、興味を持ったり、視察に行く日本人は多くない。とすると、この記事が上位に来たのは「中古品の買い取り/販売」への興味か。
4位:東レの新しい製造技術でRFIDタグの1円/1枚以下が視野圏内に、2017年4月17日
これも2017年の記事。RFIDタグ、この当時は価格が下がれば食品や日用雑貨にも活用可能ではと思われていたが、その後その機運は盛り上がっていない。一方で、アパレルではRFIDタグを単品に付けることが一般的に。
5位:Aldi、上海に2店舗オープン、2019年6月13日
これは予想通り、関心が高かった記事。Aldiの上海店、「世界中の良いものをAldiがお届けします!」というコンセプトで、商品も店作りも、ヨーロッパやアメリカとは違うアッパーな装いで進出。
これじゃAldiではなくてKALDIか、というのは冗談だが、こうも変われるのか、と衝撃を受けた。
ただそれは決して上辺だけのものではなかった。
今日のハードディスカウンターの核となるものに、元々の「衝撃的な安さ」に加えて、「商品開発力」、「調達サプライチェーン」、「オペレーション構築力」などが加わったから実現出来たことである。
6位:Aldi、スイスで積極的に出店、2019年12月27日
これは意外。Aldiがスイスの出店を積極的に続けるというニュース。
7位:JD.com、7Freshを上海に出店へ、2018年11月23日
これは2018年の記事。上海に店舗視察に行く際の視察先探しで見られているのかもしれない。
ロケーションは決まって工事は始まったが、その後オープンしたと言うニュースは流れおらず、ホームページにも掲載されていない盒马と同様に7Freshも成長の踊り場に来ており、戦略の変更を行なっている。
そのため出店が中止、または延期されたのかもしれない。
8位:Sainsbury’s、生花からプラスチック包装を削除、2019年9月30日
これも意外なチョイス。日本ではあまり関心が高くないが、ヨーロッパでは食品廃棄削減と並んでプラチック削減が各小売業が注力している。しばらくヨーロッパの店舗を見てから日本に帰ってくると、包装の過剰さや包装材でのプラスチック使用割合の多さが目につく。
ただこれは小売業側の意識だけでなく、生活者側の意識の低さを反映している。
9位:英Ocado、Krogerのオンライン・リテールを支援、2018年5月18日
これが出てきたのは、年末のAeonとOcadoの提携によるものか。
最近アメリカ在住の鈴木敏仁先生が書いていたが、この取り組みに批判的な声も出てきている、とのこと。
10位:E.Leclerc、Nutri-Scoreを表示、2019年11月30日
このニュースはもっと上位に来るべき。
Nutri-Scoreはフランス政府が定めた、食品の健康への寄与度合いを表す表示システム。AからEの5段階で、Eだと健康に良くない食品という意味。当初は一部のフランスの小売業がPB商品の一部での表示を始めたが、現在ではフランスのほとんどの大手小売業だけでなく、ドイツのAldiやLidlもPB商品への適用を決定した。
自分が開発し、自店で販売している商品をE(健康に良くない)と、小売業自ら表示することは画期的な事。もちろんEの商品を食べたからといって直ぐに病気になるわけではないが、生活習慣病に繋がりやすいリスクがあることは告知をする。
ほとんどの小売業は、顧客の健康維持/改善を考えているが、通常は健康に良い商品を推奨するだけ。「勧める」だけでなく「勧めない」ことも揃って、本当の顧客志向である。
これからの小売業は、そこまでの社会的責任を果たすことをヨーロッパでは求められている。
