英の食品業界でのM&Aトレンド2025

ロンドンのコンサルティング会社Oghma Partnersの報告によると、2024年の英国の食品・飲料業界のM&Aは、地政学的な不安定性や経済的な逆風の影響を受けた。

2025年も税制改正や高金利、3月の財政評価による事業売却の増加が予想される。

2022年1月から2024年9月まで、大企業はブランドの再編のため非中核事業を売却し、英国の割安な企業評価を活用した海外投資が活発化した。プライベートエクイティは、既存事業の強化や成長を狙い、企業買収や追加投資を進めた。

主要なM&Aトレンド

  1. 植物由来・代替肉市場
    競争が激化しており、Rude HealthやThe Tofoo Co.のように栄養価やブランド力を強化した企業は成長を維持しているが、AllplantsやVBitesのように苦戦する企業もある。Plant-based Food Alliance UKは、2025年上半期に発表予定の英国の国家食品戦略に、植物由来食品の推進を盛り込むよう求めている。

  2. 食品原材料業界
    多様な市場に対応し収益性が高いため、引き続きM&Aの主要ターゲットとなっている。2025年の市場安定を見据え、大手企業は買収を進める見込み。ArlaのVolac買収や、Turpaz、Solina、Ingåの原材料企業買収が進行中。代替原材料への関心も高まり、Celleste Bioは培養カカオを開発し、Tate & LyleとBioHarvest Sciencesは代替甘味料を共同開発している。

  3. ペットフード市場
    ナチュラル・オーガニック需要が高まり、業界の統合が進行。InflexionのLintbells売却、CapVestのButcher’s Pet Care買収、The Nutriment CompanyのPet Treats Wholesale買収が示すように、プライベートエクイティの関心も高い。2024年7月には、Meatlyが欧州初の培養ペットフードを英国で販売開始し、環境負荷低減の可能性を示した。

デジタル化とEコマース
食品・飲料業界では、ダイレクト・トゥ・コンシューマー(D2C)モデルの拡大が進み、大手企業がオンライン販売を強化。HelloFreshやBeer52などのサブスクリプションサービスが成長し、Samworth BrothersはThe Real Wrap Companyを、WaitroseはDishpatchを買収するなど、デジタル戦略を強化している。

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