英オンライン小売業、業績と株価低迷

オンライン食料品グループOcadoが、パンデミック時の高値から株価が85%以上も下落したため、FTSE 100指数から除外される見通しである。この動きは、オンライン専業の小売業者に対する投資家の期待が大きく変化したことを反映している。かつては成長重視のビジネスモデルが評価されていたが、現在は利益重視が求められている。

Asos、Boohoo、THGなど他のオンライン小売業者も同様に苦戦しており、株価はパンデミック時のピークから90%以上も下落している。特にTHGは、2022年に約500百万ポンドの損失を出し、その後の戦略見直しにより、利益率の高い分野に集中し、損失の出るカテゴリーから撤退する方針を打ち出した。THGはMyProtein事業の分割や米国市場への移転を求める投資家からの圧力も受けている。

一方、Asosは2022年に多くのコスト削減や在庫処分を行い、不採算の顧客を2.2百万件削除するなど、効率化を図ったが、顧客基盤の縮小が続いている。さらに、中国のファッション巨人Sheinとの競争が激化しており、成長の見通しは厳しい。

Ocadoも、技術部門とM&Sとのジョイントベンチャーの分割や、米国への上場移転の可能性が取り沙汰されているが、これが業績改善に繋がるかは不透明である。投資家は現在、利益率の安定と持続可能な成長を求めており、オンライン小売業者は再び成長軌道に乗るためには大きな構造改革が必要となっている。


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