イギリス政府がDover港での食品安全検査の資金を適切に確保しなければ、危険な肉が国内のスーパーマーケットの棚に並ぶ可能性があると、野党保守党が警告した。
影の環境大臣Victoria Atkinsは政府を批判し、「Chagos諸島の返還にDefra(環境・食糧・農村地域省)の予算全体以上の費用を費やした」と指摘した。また、Dover港の検疫責任者が「7週間以内に資金が確保されなければ、食品安全検査が停止される」と警告していると述べ、「このままでは、無検査の危険な肉がスーパーマーケットやレストランに流通する可能性がある。口蹄疫がドイツで発生している今、政府はいつ国境を守るための資金を確保するのか?」と問い詰めた。
環境大臣Daniel Zeichnerは、「政府はこの問題を認識しており、対応している」と述べたが、具体的な資金確保の約束には言及しなかった。
一方、環境大臣Steve Reedは、ドイツでの口蹄疫発生を懸念しつつ、「さらなる感染拡大は確認されておらず、国境で適切な生物安全対策を講じている」と説明した。そして、「20年前に発生した口蹄疫による140億ポンドの経済損失の再発を防ぐため、監視を続け、適切な対応を取る」と強調した。
しかし、Atkinsは「資金確保の具体的な確約を求めている」と再び追及し、政府の対応を「緩慢」と批判した。また、「首相はDefraの予算全体以上の金額をChagos諸島返還のために支出しようとしているが、その一方で、農業相続税の変更、農村部の冬季燃料手当の削減、農村企業への増税を進めている」と非難した。
環境・食糧・農村問題委員会の委員長Alistair Carmichaelによると、Dover港の保健当局の資金は3月末に期限を迎える。Zeichnerはこの問題が「長年続く重大な課題」であると認めつつ、総選挙前には解決されなかったと述べ、「現在も議論が続いている」と説明した。
政府はDover港の保健当局と協議を続けているとするが、具体的な資金確保の確約はないままである。
