欧州委員会は、PFAS(永久化学物質)の消費者向け製品での使用を禁止する提案を計画しており、特定の産業用途には例外を設ける方針である。
PFASは環境中で分解されず、生態系や飲料水、人間の体内に蓄積する懸念がある。
PFASは耐熱性や耐腐食性を持ち、化粧品やフライパンから航空機や風力タービンに至るまで広範な用途で使用されている。EUの環境委員Jessika Roswallは、消費者製品での禁止が環境や人々の健康だけでなく、業界がPFASを段階的に廃止するためにも重要であると述べた。
デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンは約2年前から広範なPFAS禁止を支持していたが、EUの具体的な提案は2025年以降になる見通しである。喘息吸入器や電気自動車向け半導体などは「必須用途」として一部例外が設けられる可能性があるが、廃棄方法などに制限が課される予定である。
欧州化学品庁(ECHA)は禁止の範囲を評価中であり、自動車、クリーンエネルギー、プラスチック業界からはフルオロポリマーなどの例外を求める声が多数寄せられている。
PFAS曝露が肝障害や低出生体重、精巣がんなどの健康被害と関連するとの研究が進み、企業の訴訟リスクが高まっている。米国では3MやChemoursを含む企業が水質汚染を巡り110億ドル超の和解に応じた。
欧州でも企業が汚染や健康リスクを過小評価したとして訴訟の波が起こる可能性があり、環境法律事務所ClientEarthは企業の対応を注視し、必要に応じて法的措置を講じると述べている。
