Walgreens Boots Allianceは、Sycamore Partnersにより100億ドルで非公開化されることが決定した。
これは、同社の市場価値が10年前の1000億ドルから大幅に下落したことを反映している。
Walgreensは、薬価下落やAmazon、Walmartなどの競合の台頭により苦境に陥り、買収を続けたものの市場の変化に適応できなかった。Sycamoreは1株11.45ドルで買収し、将来的に追加で3ドルが支払われる可能性がある。
同社の時価総額は2015年以降90%減少し、負債とリース負担は300億ドルに達している。買収総額は約237億ドルに及ぶ。Sycamoreは不採算資産の売却やコスト削減を進める見込みで、成長よりも財務改善を優先すると見られる。
WalgreensのCEO Tim Wentworthは、企業再建には時間と集中が必要であり、非公開化が最適と述べた。同社は過去6年間、事業売却を模索しており、2019年にはKKRが700億ドルでの買収を打診したが交渉は進展しなかった。
同社は現金流入の減少に直面し、純負債70億ドルの半分以上が翌年に返済期限を迎える。1,000店舗以上の閉鎖や10億ドル規模のコスト削減を進めているが、2019年以降、従業員数は45万人から31.2万人に、店舗数は2.1万店から1.2万店に減少した。
過去のCEO Stefano Pessinaの下で誤った買収戦略が続き、2014年のAlliance Boots買収、2018年のRite Aidの約2,000店舗取得が負担となった。対照的に、競合のCVSはAetnaを約700億ドルで買収し、医療サービスに事業を拡大した。
今後、VillageMDやAlliance Bootsの売却が検討される可能性が高く、35日間の「ゴーショップ期間」を設け、他の買収提案を募るが、競合する入札は出ないと予想されている。
