「メンバーシップは我々のスーパーパワー」―Co-op、会員制度活用で利益4倍に

英国のコンビニ・食品チェーン大手Co-opは、2025年4月の決算発表において、会員制度(メンバーシップ)を活用することで利益を大幅に伸ばしたことを明らかにした。

2024年1月までの1年間で税引前利益は前年の£2,800万から£1億6,100万へと4倍に増加。売上高は前年並みの£113億だったが、食品部門の営業利益は16%増の£2億100万となった。

特に注目すべきは会員数の急増で、前年の510万人から620万人へと22%増加し、2030年までに800万人という目標に向けて順調に推移している。

若年層を中心に広がる会員層

Z世代(25歳以下)の新規会員数は66%増加し、平均会員年齢は2歳若返った。大学キャンパス内のフランチャイズ店舗では、年間20万人超の学生にリーチしており、会員制度への参加が活発である。

CEOのShirine Khoury-Haq氏は、「若年層は経済的理由や音楽フェス、Co-op Live会場をきっかけに参加し、結果的に継続的に利用・関与してくれる」と述べた。

会員にとって本当に必要な価格投資

生活費高騰に対処する中で、Co-opは会員にとって「毎日必要な商品」への価格投資を重視し、ミルク、パン、卵、タンパク源などの必需品を中心に価格を引き下げた。これが会員数拡大に寄与したと分析している。

会員限定の価格・特典

2024年、Co-opは食品、保険、法律部門を含む会員向け価格に**£9,200万**を投資。総額£1億4,000万の価格戦略のうち、3分の2以上が会員限定であった。

また、Aldiとの価格マッチングを打ち出し、果物、牛乳、卵など100点以上のPB商品を会員向けに割安価格で提供している。

Co-op Live会場が新規会員の呼び水に

2024年5月に開業したマンチェスターの大型アリーナ「Co-op Live」も会員制度への関与を促進。会場の命名権スポンサーであるCo-opは、アプリを通じて会員に先行チケット販売を提供し、この取り組みだけで10万8,000人の新規会員を獲得した。

2024年8月時点で、The KillersやOlivia Rodrigoなどの公演チケットを2万人以上の会員が購入しており、エンタメ連携も強力な誘因となっている。

総じて、Co-opは会員制度を中心に据えた多角的な戦略で収益力とブランド関与を高めており、今後の成長の重要な軸となっている。

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