Walmartは、企業が従業員のスキルを評価・検証するための共通言語(タクソノミー)構築を目指す取り組み「Skills-First Workforce Initiative」を主導している。
このプロジェクトには、Walmartのほか、Burning Glass Institute(労働の未来に関する非営利研究機関)、Accenture、Bank of America、Blackstone、Home Depot、Microsoft、Nordstrom、PepsiCo、Verizonなど大手企業が参加している。
2025年4月7日には、Burning Glass InstituteがAIを活用したウェブサイト「Skills-First.org」を開設。全米で1,100万人超が従事する9つの代表的職種について、必要とされる主要スキルや、スキルの定義、初級〜上級までの習熟度基準、成長傾向などを閲覧できる。この枠組みは、今後30職種まで拡大予定で、全労働者の約4割をカバーする見通しである。
Walmartはこの共通フレームワークを、オープンソースとして全企業に提供し、HRテック企業と連携して自社の採用・評価システムへの統合も支援する方針である。
同社の最高人事責任者Donna Morris氏とWalmart Foundation代表Julie Gehrki氏は、「スキルベース雇用をあらゆる企業規模で浸透させることが目標」と述べた。
またWalmartは自社従業員に対しても、学位要件の撤廃やスキル習得支援を通じたキャリア構築を推進中である。2018年に開始した「Live Better U」プログラムでは、WalmartおよびSam’s Clubの従業員150万人に対して、授業料と教材費全額支給の教育支援を提供している。2021年に参加費1ドルを撤廃したことで、利用者は前年比66%増となった。
現在は供給網分野を含む70以上の教育プログラムを提供しており、2023年3月にはSpringboardと提携し、データ分析やソフトウェア開発、戦略的思考力の向上を支援するコースも導入された。
