イギリスのスーパーマーケットで「夕食の準備」を目的とした短時間来店が急増

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イギリスの小売市場において、スーパーマーケットの来店目的が「まとめ買い」から「当日の夕食準備」という短時間かつ予算重視型のミッションへと大きく変化している。NielsenIQ(NIQ)の最新調査によると、夏のスポーツイベントや猛暑による特需が一服し、スーパーの売上成長率は鈍化傾向にある。

  • イギリスのスーパーマーケットの売上成長率は、7月の+5.8%から8月9日までの4週間で+3.7%に減速した。
  • 1回あたりの平均購入額(Spend per visit)は前年比で-3.1%減少した。
  • 来店頻度(In-store trips)は前年比+6.2%と増加しており、来店回数が増えている。
  • プロモーションの活用が活発であり、売上の23%が値引きキャンペーンによるものである。
  • 「Dinner for Tonight(今夜の夕食)」を目的とした来店が全訪問の5分の1を占めるまでに成長した。
  • 特に乾燥野菜・豆類(+28%)、生地製品(+15%)、冷凍フルーツ(+13.2%)の需要が堅調。
  • 小売企業別ではOcadoが+14.1%と最も高い成長を記録した。
  • Lidlは+11.2%の成長を遂げ、イギリス全世帯の49%が直近12週間以内に利用している。
  • オンライン・グロサリー市場は-2.2%と苦戦し、利便性重視のチャネルも売上が減少した。
  • 食品インフレ率が7月に3.8%まで上昇したことが、消費者の支出行動に圧力を与えている。

着目点:イギリスの消費行動が「量」から「頻度」へとシフトしている点は重要である。特に「Dinner for Tonight」というミッションが全体の20%を占める現状は、消費者がインフレ対応として、外食を控えつつ自宅で手軽な食事を求める「中食」への強い志向を示している。ディスカウントストアの成長が続く中、既存の大手スーパーは、来店客の細分化されたニーズに応えるためのプロモーション戦略と、利便性を高める店舗内施策の再構築が急務である。猛暑後の買い控えが明確になる中で、いかに来店頻度を維持しつつ、客単価の下落を補う価値提案ができるかが、2025年後半の経営の肝となる。

本記事はNielsenIQの市場データを基に作成された。

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