米国の消費者景気感が低下

米国の消費者心理が低下し、インフレ期待が急上昇している。これはTrump政権の関税政策がインフレを引き起こすとの懸念によるものだと、University of Michiganの消費者調査が報告した。

調査のJoanne Hsuは、消費者のインフレ予測が大幅に悪化し、関税の引き上げが物価上昇を招くと広く認識されていると指摘した。特に、耐久財の購入条件に関する指数が19%下落しており、関税による価格上昇への懸念が要因とされる。

1月29日、Federal Reserveは政策金利を据え置いたが、Trump政権の関税や規制緩和、減税政策が今後のインフレを加速させる可能性を警戒している。一方で、Atlanta FedのRaphael Bosticは、長期的なインフレ期待は依然として安定していると報告し、企業のコスト上昇予測は2%程度にとどまっていると述べた。

しかし、University of Michiganの調査では、長期インフレ期待は1月の3.2%から2月に3.5%へ上昇した。また、関税の影響を懸念する消費者の割合は、1月の27%から2月には40%に増加し、2024年11月の大統領選挙前の2%未満と比べると急増している。

企業の景況感も悪化しており、S&P GlobalのPMI指数は17カ月ぶりの低水準となった。S&P GlobalのChris Williamsonは、年初の楽観ムードが消え、不確実性の増大、事業活動の停滞、物価上昇への懸念が広がっていると指摘。企業は政府の支出削減や関税、地政学的な影響を懸念し、販売が落ち込んでいると述べた。

この影響で、2025年の米国経済成長率予測は2%以上から0.6%へと大幅に引き下げられた。また、New York FedのEmpire State Manufacturing Surveyでは、企業の楽観的見通しが急激に後退し、コスト上昇ペースが過去2年で最も速くなっていることが報告された。

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