New York University Langone Healthは、Amazon Oneの手のひら認証技術を導入する初の医療機関となる。
この技術の医療分野での大規模展開は今回が初めてであり、2025年3月10日から一部の施設で試験運用が開始され、年内に全施設への導入が完了する予定である。
Amazon Oneは2020年に発表された手のひら認証システムで、ユーザーの手のひらの特徴と静脈画像を組み合わせて個別の生体認証データを生成する。認識精度は99.9999%で、認識時間は1秒未満とされる。NYU Langoneは、この技術を患者のチェックインプロセスに統合するため、Epicの電子カルテシステムと連携した。
患者は事前にオンラインでAmazon Oneに登録するか、病院のAmazon One対応デバイスで手続きし、アカウントをNYU Langoneと紐づけることができる。手のひら認証を希望しない患者は、従来の方法で本人確認を行うことも可能である。
Amazon Oneによるデータ収集は、AWSのクラウド上で暗号化・保護され、医療記録との統合やマーケティング利用は行われない。手のひらデータはモバイル端末やAmazon One端末には保存されず、スキャン後すぐにAWSの専用環境に送信・処理される。データは暗号化、隔離、アクセス制限などの多層的なセキュリティ管理のもとで保護され、ユーザーはいつでも登録解除やデータ削除を申請できる。
AWSのColleen Aubreyは「医療は個人的でストレスの多い分野であり、Amazon Oneはプライバシーを尊重しながらチェックインを簡素化する」と述べた。2024年1月には、Amazonは病院向けに「Just Walk Out」技術を適用し、医療機関での無人決済システムを導入する動きを見せている。
