FDAは、食品の汚染発覚時に迅速な回収を可能にするための食品トレーサビリティ規則の施行を、当初予定の2026年1月20日から30か月延期すると発表した。
この規則は、サプライチェーン内で食品の追跡を強化するものであり、2018年のロメインレタスにおける大腸菌集団感染を契機に提案された。
2024年にはBoar’s HeadやMcDonald’sなどを巻き込んだ食中毒が発生し、入院・死亡件数は前年の2倍に達している。
延期の背景には、特に中小規模の食料品店が導入コストや業務の複雑さに対応できないことがあり、National Grocers AssociationやFMIなどの業界団体が歓迎の意を示した。
一方、消費者団体CSPIは、延期が食品の安全性確保を妨げると批判している。
大手小売業者KrogerやWalmartなどは、すでにFDA基準を上回るトレーサビリティ体制を構築しており、全体としては業界の準備が進む中での猶予措置とされている。
