Sam’s Club、年15店舗の新規出店と全600店舗の改装へ 10年以内に会員・売上・利益を倍増目指す

Walmart傘下の会員制小売業者Sam’s Clubは、今後「見通しの立つ将来にわたって」年間15店舗の新規出店を継続するとともに、既存の約600店舗すべてを改装する計画を明らかにした。

これは、投資家向け説明会でCEOのChris Nicholas氏が発表したもので、同社のオムニチャネル強化戦略の一環である。

Nicholas氏は、Sam’s Clubのビジネスモデルは「摩擦や不満のない購買体験」を目指して変革中であり、その出発点が物理店舗への投資であると述べた。また、「改装によって売上と会費収入の両面で高いリターンが見込める」との自信を示している。

CFOのTodd Sears氏も、店舗改装、新規出店、オンライン機能の拡充が今後10年の成長を支える柱になると説明。現時点で会員の半数がオンライン利用またはScan & Go機能を活用しており、全取引の約40%がデジタル経由で行われているという。

COOのTom Ward氏によると、オンライン機能を利用する顧客は店舗のみを利用する顧客に比べて3倍の頻度で購買しており、購入カテゴリも2倍、支出額も3倍に達する。また、オムニチャネル利用者の会員更新率は10%高いというデータも示された。

なお、同社の利益の80〜90%は会員費から構成されており、会員基盤の拡大が財務成長の鍵を握っている。

競合他社も同様に積極投資を進めており、BJ’s Wholesale Clubは今後2年で25〜30店舗を追加予定、Costcoも2025年に20超の新店舗を開設予定としており、クラブ型小売市場の競争がさらに加速する見通しである。

Sam’s Clubは、実店舗とデジタルを連動させた戦略により、今後8〜10年で会員数・売上・利益の倍増を目指す。大型改装と出店戦略が、その実現に向けた強力な布石となる。

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