イギリスのM&Sは、2年間にわたる「Reshaping for Growth」戦略により、衣料品や食品の品質と価値の向上、店舗再編成への大規模な投資を進め、利益を大きく伸ばしている。以下はその主な要因である。
1. プロモーションの抑制
M&Sは価格を低く保つだけでなく、プロモーションへの依存を大幅に削減している。食品販売ではプロモーション品の割合が2017/18年の26%から昨年には12%に減少し、衣料品・ホーム部門でも81%が定価販売となった。CEOのStuart Machinは、価格戦略を続けるための投資を強調している。
2. 顧客基盤の拡大
M&Sは衣料品のスタイルを向上させることで、幅広い顧客を獲得することに成功している。Autographメンズウェアは50%以上成長し、Jaegerのレディースウェアも24%以上増加した。また、ランジェリー顧客の30%が30歳未満というデータも示し、若年層の取り込みに成功している。
3. サードパーティブランドの拡充
オンラインでの第三者ブランドの提供を強化しており、ブランド販売が32%増加している。特に、若年層の顧客を惹きつけているとされ、新たなパートナーシップも評価されている。
4. イノベーション商品と新製品の展開
「強力なイノベーション」が成功の一因で、2024年には新たな商品ラインを1,300も導入するなど、新商品の投入に積極的である。特にZoeとのコラボ製品「Gut Shot」は発売から2ヶ月で100万本売れた。
5. 大規模で魅力的な店舗
M&Sは英国全土で「より大きく、より良い店舗」への投資を進めている。昨年度には6つの大型店舗をオープンし、14%の売上増を達成した。今後もさらに新しい食品店舗を9カ所、総合店舗を4カ所新設予定である。
