インフレの影響で富裕層もT.J. MaxxやRoss Dress for Lessなどのオフプライス店に流入しており、2021年にはNordstromの顧客の30.9%がT.J. Maxxを利用していたが、2023年には40%に増加した。
Dillard’sの顧客も同様に36.3%から45%へと増加した。
高級デパートの訪問数は安定していたが、従来型デパートは27.9%から25.1%、アパレル店は33.6%から31.2%へと減少した。Dillard’sの顧客がNordstromの顧客よりもオフプライス店を利用する傾向が強いことが指摘されている。
こうした動向を受け、デパート各社は割引商品の強化に取り組んでいる。Dillard’sはプライベートブランドを活用し、Nordstromはオフプライス業態のNordstrom Rackを拡大している。
また、新たな顧客体験の提供にも注力しており、Bloomingdale’sは「From Italy with Love」などのイベントを開催し、来店者数が前年比1.5%増加した。NordstromはAIを活用したスタイル提案や在庫確認、スタイリスト予約機能を備えたアプリを導入し、2024年の来店者数が2.2%増加した。Dillard’sは洗練された店舗環境とスタイリストの活用により、来店者数を2.3%増加させた。
レポートは「価値志向が高まる中で、優れたショッピング体験を提供することもブランドの価値向上につながる」と結論付けている。
