Walmart、AIでファッショントレンドを即商品化 6〜8週間で販売へ

Walmartは、トレンド発見から商品化までの時間を大幅に短縮する**独自のAIツール「Trend-to-Product」**を導入した。

生成AIを活用し、インターネットやインフルエンサーから世界中のトレンドデータを解析・統合、最短6〜8週間で流行を取り入れた商品を開発・販売できる体制を整える。

通常、衣料品の企画・デザインから販売までには約6か月の人的リサーチが必要だが、Trend-to-Productではリサーチと初期デザイン工程を数分に短縮。生成AIが**ムードボード(カラー、テクスチャ、コレクション名などを含む)**を自動生成し、デザイナーとマーチャンダイザーが最終調整を行う。最終的には、**仕様書(テックパック)**をAIが生成し、サプライヤーに明確な製造指示を提供する。

Walmart米国アパレル部門の上級副社長Jen Jackson Brown氏は、「このツールにより、デザインチームはトレンドの追跡ではなく、商品開発により多くの時間を注げる」と述べ、初期成果にも期待を寄せる。

また、この技術はファッション以外のカテゴリーへの応用も視野に入れており、さらなるスピード強化にも取り組む予定。Trend-to-Productは、同社が開発したもう一つのAIツール「Wally」に続くもので、Wallyはデータ入力や分析、販売動向の診断、業務課題の報告などを自動化する。

Walmartの国際部門CTOであるVinod Bidarkoppa氏は、「Trend-to-Productは、AI技術が業界全体を変革する力を持つことを示す好例であり、最新トレンドを低価格で提供するという当社の姿勢を裏付けるものだ」と語った。

さらに、Walmartは社内向けに生成AIの習得ツール「GenAI Playground」を展開するなど、社員によるAI開発を推進し、「お客様が求める体験を最適な形で届ける適応型リテール」の実現を加速している。

このように、Walmartは生成AIを軸にサプライチェーンから商品企画、業務オペレーションに至るまで全方位での最適化を図り、小売業の新たな在り方を構築しようとしている。

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