Amazonは、TikTokが非中国系の新オーナーを見つける期限を前に、米国事業の買収を正式に提案したと報じられた。
『New York Times』によると、同社はJD Vance副大統領とeコマース担当長官Howard Lutnick宛に書簡で入札を提出したとされる。
しかし、トランプ政権関係者はこの買収提案を「真剣に受け止めていない」と伝えられており、実現性には疑問が残る。
AmazonによるTikTokへの関心は、近年急拡大するソーシャルコマース市場への本格参入を意味すると見られる。TikTok Shopでは、ユーザーがアプリ内で衣料品やコスメ、トイレットペーパー、生鮮食品まで幅広く購入可能であり、従来型ECサイトを介さない購買体験が拡大している。
Amazon自身も過去に短尺動画ベースのショッピング機能「Inspire」を導入したが、ローンチからわずか14カ月で終了した経緯がある。
TikTokは2024年、Amazonの「Prime Day」に対抗するセールを開催し、Sweaty Betty、Made by Mitchell、L’Oreal Parisなどのブランドと組み、最大50%オフのプロモーションを展開していた。
今回の入札は、Amazonが再びショート動画×ECの分野に活路を見出そうとしている表れであり、TikTokの持つ膨大なZ世代ユーザー基盤と即時購買機能は、同社にとって大きな戦略的価値を持つ。ただし、政権の支持を得られなければ、買収成立は困難となる見通しである。
