イギリスのTescoのCEO、Dave Lewis氏は、イギリスのTelegraph氏のインタビューに答え、食品廃棄削減のための取り組みを強化していると述べた。
- Tescoはイギリスの小売業の中では最も早く2013年から、自社の食品廃棄量の測定を始めた
- Tescoは、年間1,000万tの食品を販売している
- イギリスでの食品廃棄量は、生産者が170万t、流通業が20万t、消費者が730万t、と推計している
- 食品の廃棄を削減するために、NPO法人のFoodShareと提携して、慈善団体への食品の寄付を増やしている
- 2017年2月よりTescoは、イギリスで唯一の、人間がまだ食べられる状態の食品を廃棄することが0の小売業となった
- かつて、「Buy One Get One Free」(通称BOGOF、一つ買ったらもう一つはタダという販促手法)を多用して、「買わせ過ぎて家庭で廃棄される量を小売業が増やしている」と批判されたが、現在はそのような販促手法は控えている
- Tescoの各店舗は、FoodCloudと呼ぶアプリを利用して、まだ人間が食べても安全だがその日に廃棄する予定の商品を入力する。
- 各地域に存在する6,700以上の慈善団体や小学校、女性保護施設、リハビリ施設、青少年センターなどは、FoodCloudアプリを通じて、Tescoや他の小売業が登録した商品の中から必要な食材を無料で入手している
- Tescoの店舗でいえば、全ての2,654店舗が参画しており、寄付した量は年間で1店舗当たり毎週238食相当になる
- これは、寄付を受け取った側の費用を520万ポンド(約7.9億円)を節約したことに相当する
とのことです。
イギリスではCoopやWaitroseも食品廃棄量の削減に熱心ですが、Tescoは活動を数値化及び可視化することに長けているので、外部から学ぶには格好の事例です。
- 大きな目標を掲げる(例:20XX年までに食品廃棄を0にする)
- 現状を数値化する(例:商品部門別の食品廃棄量を自社、生産者、消費者ごとに測定する)
- 改善すべき領域のプライオリティを付ける
- 改善するための活動を立案し、進捗を測れる数値目標を設定する
- 毎年、その進捗を測定し、必要であれば活動内容の見直しをする
※上記すべては外部に公表し、その内容に経営陣がコミットする。
というステップです。
